2003年度に日本医療機能評価機構が認定病院患者安全推進事業として550病院が参加する提言・指針の取りまとめと配信を開始しました。2003年に「中心静脈穿刺時の患者安全確保について」の提言、2004年に「中心静脈カテーテル(CVC)に関する指針」、2007年にその改訂が提出されました。

2009年11月には協議会によるCVC研修会が発足し、講師のひとりとしてわたしが招請され参加しました。この講習会は評価機構の会員病院から受講者を募っています。その基本ポリシーは、卒後7年目以上の若手医師で、将来、中心静脈カテーテル穿刺(CVC)の指導を中心的に担う方を対象とした、CVCの指導者講習会です。実際の受講者は経験年数としては幅が広く、中心は講師、部長、准教授といった方々です。院内講習などの指導、安全システムの構築などを推進してもらうためのノウハウを講習しており、全国レベルでCVCレベルの底上げを支援しています。

エコーガイド下穿刺の技術的な支援のみならず、プレテスト、警鐘事例、事故事例、安全体制のシステム作り、デバイスの解説、などの情報提供を行っています。またいくつかのテーマをグループごとに意見交換・討論し、自施設にとって最適なシステムづくりを考える機会を提供しています。
https://www.psp-jq.jcqhc.or.jp/

通常、年4回開催し、1グループ4人、20人限定の1日コースで、2018年で合計約800名と多くの指導的な先生方に受講していただきました。個人としてはこれまでに35回参加しました。この研修会の特異的な点は、CVCの各分野のエキスパートが講師として集合し、一般論だけでなく、実際の事例、安全対策、テクニック、デバイスの解説、また裏話など、具体例なまさに「生の声」が聴けることです。こうした講習会は日本ではほかに類を見ないものです。最近ではCVCに加え末梢挿入型中心静脈カテーテル(peripherally inserted central catheter:PICC)の解説とハンズオンも実施しています。参考までに参加された講師名と現在の所属を紹介します。(五十音順; 敬称略)

網代 洋一(独立行政法人国立病院機構 横浜南西部地域中核病院 横浜医療センター 循環器内科 部長)
上野 正紀(国家公務員共済連合組合会 虎の門病院 消化器外科 部長)
菊地 龍明(立大学法人横浜市立大学附属病院  病院長補佐 安全管理指導者、  医療安全・医療管理学 准教授)
西條 文人(独立行政法人労働者健康福祉機構 東北労災病院 外科第四部長)
鈴木 利保(東海大学医学部外科学系・診療部 麻酔科 教授)
徳嶺 譲芳(杏林大学医学部 麻酔科学教室 臨床教授)
長谷川 隆一(獨協医科大学 埼玉医療センター 集中治療科 教授)
三木 保(東京医科大学茨城医療センター 病院長、医療の質・安全管理学 主任教授)
宮田 剛(岩手県立中央病院 病院長)
米井 昭智:座長(公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院 医療安全管理室 院長補佐 医療安全管理室担当)
萬 知子(杏林大学医学部 麻酔科学教室 教授)
渡部 修(JA長野厚生連佐久総合病院 佐久医療センター 救命救急センター/GICU  副部長)